4月完全失業率2.6% 3月より0.2ポイント下がる 3か月ぶり改善

先月の全国の完全失業率は2.6%で、前の月より0.2ポイント下がり、3か月ぶりに改善しました。好調な企業業績を背景に、製造業などで就業者数が増えていて、総務省は、引き続き雇用情勢への影響を注視したいとしています。

総務省によりますと、4月の就業者数は6741万人で、前の年の同じ月と比べて14万人増え、9か月連続の増加となった一方、完全失業者数は190万人でした。

これによって、季節による変動要因を除いた全国の完全失業率は2.6%で、前の月より0.2ポイント下がり、3か月ぶりに改善しました。

業種別の就業者数は「製造業」が1065万人と前の年の同じ月と比べて38万人増えたほか、「情報通信業」と「生活関連サービス業・娯楽業」がそれぞれ10万人増えています。

また、正社員の数は3664万人で、毎月統計を取り始めた2013年以降、最も多くなりました。

総務省は「好調な企業業績などを背景に、情報通信業に加えて製造業で就業者数が増えたことが要因とみられる。引き続き経済情勢が雇用情勢に与える影響を注視したい」としています。