長野4人殺害 警察官2人 拳銃装備せず現場に向かわせた状況調べ

長野県中野市で4人が殺害された事件で、警察によりますと殺害された警察官2人は拳銃を装備していなかったということで、警察は現場に向かわせた際の状況についても詳しく調べています。

今月25日、中野市江部で近くに住む女性2人が刃物で刺され、その後、通報を受けて駆けつけた中野警察署の警察官2人も猟銃で撃たれるなどして死亡しました。

警察は、このうち警察官1人に対する殺人の疑いで青木政憲容疑者(31)を逮捕し、ほかの3人を殺害した疑いでも捜査を進めることにしています。

これまでの調べで、容疑者は女性2人を刺し、1人の女性を台車を使って自宅の敷地内に運んだうえ、もう1人の女性も同じように運ぼうとしていたとみられています。

その際に、通報を受けてパトカーが駆けつけたため、猟銃を発砲するなどして警察官2人を殺害したとみられるということです。

警察官2人が現場に向かう段階では、容疑者が銃を持っていることはわかっておらず、警察によりますと、2人は拳銃を装備していなかったということです。

長野県警察本部は、「急を要し、拳銃を着装する時間がなかったので、やむをえず、着装せず現場に向かったと思う。このような結果になったことは大変残念だが、当時の状況では最善を尽くした」としていて、現場に向かわせた際の状況についても詳しく調べています。