ことし初のカツオ水揚げ 去年の3倍近い約100トン 福島 いわき

福島県いわき市の小名浜港で、ことし初めてカツオが水揚げされ、去年の3倍近い水揚げ量だったということです。

小名浜港にことし初めてカツオを水揚げしたのは、いわき市の水産会社が所有する「第三十三寿和丸」で、千葉県の犬吠埼の東240キロの海域で漁をした後、28日の夜、港に戻りました。

市場関係者たちは、29日の朝6時に作業が始まると、岸壁に設置されたベルトコンベアで運ばれてくるカツオを、大きさごとにより分けていきました。

会社によりますと、カツオの群れをなかなか見つけられず、去年より2週間ほど遅い初水揚げになったということですが、水揚げ量はおよそ100トンと、震災後の最多を更新した去年の30トン余りの3倍近くになりました。

また、重さは1.8キロから2.5キロとやや小ぶりですが、脂ののりは良く、1キロ当たり150円から450円で取り引きされたということです。

仕入れた市内の鮮魚店の女性は「店では、客の注文を受けてから切り分けて、新鮮な刺身で提供します」と話していました。

野崎太取締役は「ようやく水揚げできてほっとしています。ことしはチャンスが少ないかもしれませんが、できるだけ小名浜に揚げていきたいです」と話していました。