木造の手こぎの船で速さを競う「ペーロン祭」 兵庫 相生

木造の手こぎ船で速さを競う「ペーロン祭」が、兵庫県相生市で開かれました。

ペーロンは、中国から伝わった手こぎの木造船で、相生市の「ペーロン祭」は、大正時代に長崎出身の造船所の従業員がふるさとを思って始めたとされる恒例行事です。

ことしは兵庫県内を中心に長崎県と高知県のチームを含む53チーム、およそ1700人が参加し、相生湾に設けられた往復600メートルのコースで速さを競いました。

「ペーロン」には1チーム32人が乗り込み、ドラや太鼓の音に合わせて「1、2、3」などと声を掛け合ってかいをこぎ、ゴールを目指しました。

会場には大勢の家族連れなどが訪れて写真やビデオを撮影しながら、大きな声援を送っていました。

大阪市から訪れた地元出身の20代の男性は「この日は相生市がすばらしく活気のある一日になるので、これを機に相生のよいところを知ってもらえればうれしい」と話していました。