「サル痘」名称を「エムポックス」に “症状ある人は相談を”

去年、欧米を中心に流行した感染症の「サル痘」について、厚生労働省は名称を「エムポックス」に変更しました。「エムポックス」は国内では感染の確認が続いていて、厚生労働省は「発疹などの症状がある人は医療機関に相談してほしい」と呼びかけています。

「エムポックス」、これまでの「サル痘」は去年、欧米などを中心に流行した感染症で、サルからウイルスが発見されたことから、英語表記では「monkeypox」、国内では「サル痘」の名称が使われてきました。

しかし、インターネット上などで人種差別的な表現が見られたことなどから、WHO=世界保健機関が去年11月、英語では「mpox」という名称を使うよう推奨していて、これを受けて厚生労働省は26日、国内での名称をカタカナ表記で「エムポックス」に変更しました。

「エムポックス」は海外では去年のピーク時に比べると大幅に減っていますが、国内ではことしに入って感染が確認される人の数が増加しています。

初めて感染が確認された去年7月から今月21日まででは163人の感染が確認されていて、厚生労働省は「海外渡航歴がない人の感染の確認が続いている。発疹など感染が疑われる症状がある人は医療機関に相談してほしい」としています。