日中の貿易担当の閣僚 約3年半ぶりに会談

西村経済産業大臣と中国の王文涛 商務相がアメリカで会談しました。日中の貿易担当の閣僚が会談するのはおよそ3年半ぶりで、会談のあと、西村大臣は「課題や懸案があるからこそ、率直な対話を重ねることが重要だという認識を共有した」と述べました。

これは、APEC=アジア太平洋経済協力会議の貿易相会合に出席するため、アメリカを訪れている西村経済産業大臣が記者団に対して明らかにしたものです。

それによりますと、26日に同じ会合に出席している中国の王文涛 商務相とおよそ1時間にわたって会談し、この中で西村大臣は「両国が経済協力を進めるためには、企業関係者の安全確保や、透明で公平なビジネス環境を確保することが重要だ」と述べたということです。

そのうえで、ことし3月に中国で拘束された大手製薬会社の社員である日本人男性の早期解放や、中国において自国の製品を優遇する措置の是正などを求めたとしています。

日中の貿易担当の閣僚が会談するのはおよそ3年半ぶりで、西村大臣は「課題や懸案があるからこそ、率直な対話を重ねることが重要だという認識を共有した」と述べたうえで、対話の継続によって日中関係の安定につなげていきたいという考えを示しました。