別人のマイナンバーに公金受取口座 誤登録防ぐ改修検討

国の給付金などを受け取れる公金受取口座が別の人のマイナンバーに登録されるミスが相次いでいる事態を受けて、デジタル庁は、誤った登録を防ぐためのシステム改修の検討に入ったことが明らかになりました。

この問題では、マイナンバーと金融機関の口座をひも付けて登録することで国の給付金などを受け取ることができる公金受取口座が別の人のマイナンバーに登録されるミスが相次いで見つかり、26日までに全国の14の自治体で20件が確認されています。

この問題をめぐっては、自治体の窓口で直前に利用した人が画面をログアウトせず、次の人が手続きを行ったことが原因のひとつと見られています。

ただ、所管するデジタル庁が調査した結果、マイナンバーには氏名のふりがなの登録がないことから、ふりがなが登録されている金融機関の口座とシステム上、照合ができないことが人為的なミスの防止につながらなかったと見ています。

マイナンバーへのふりがなの登録は、関連する法律を改正して登録できるよう今の国会で審議が行われています。

デジタル庁はこれに合わせて、ふりがなどうしの照合をシステム上で行えるよう改修を行う検討に入ったということです。

デジタル庁としては、システム上でミスを防止する対策を強化することで、人為的なミスを防ぎたいとしています。