千葉 柏市議会 議員によるハラスメント防止の条例案まとめる

議員によるハラスメントを防ぐための条例制定に向けて議論してきた千葉県柏市の市議会の検討会が、ハラスメントが確認された場合、議員の氏名を公表することなどを盛り込んだ条例案をまとめました。

柏市の市議会は、4月、議員による市職員へのハラスメントについて調査を行い150人を上回る職員がパワハラやセクハラを受けたと訴えていることが明らかになっています。

こうした調査結果や、先進的に取り組む自治体などを参考に、議員による市職員などへのハラスメントを防止する条例制定に向けて議論してきた市議会の検討会は26日、条例案をまとめました。

この中では、「議員の責務」として、ハラスメントが疑われた時は、みずから誠実な態度で疑惑の解明にあたることや、ほかの議員によるハラスメントに当たる言動を認めた場合は、その議員に対して慎むべき旨を指摘するよう努めるとともに、議長に報告しなければならないとしています。

また、相談窓口を設置したうえで、事実関係を把握してハラスメントが確認された場合は、その議員の氏名を公表することなどを定めています。

検討会の座長を務める古川隆史市議会議員は、「自分たち議員に厳しい条例にしないといけないという思いで策定した。あくまでスタートで、これからしっかり作り上げ議会に自浄作用を根づかせたい」としています。

この条例案は、6月に始まる定例の市議会に提出されます。