政府 “賃上げと少子化対策強化” ことしの骨太の方針 骨子案

政府は、ことしの「骨太の方針」の骨子案をまとめました。「新しい資本主義」の実現に向けて、労働市場改革を通じた構造的な賃上げに取り組むとともに、少子化対策の抜本強化を図っていくなどとしています。

ことしの経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる「骨太の方針」の骨子案は、26日の経済財政諮問会議で示されました。

骨子案では、岸田政権が掲げる「新しい資本主義」の実現に向けて、労働市場改革を通じた構造的な賃上げなどで「分厚い中間層」を作り出すとしています。

また、国内投資を拡大していくため、グリーンやデジタル改革を加速していくほか、スタートアップの推進による産業構造の転換や、官民連携でのサプライチェーンの強じん化などに取り組むとしています。

さらに少子化対策や、こども政策の抜本強化を図っていくことも明記しています。

岸田総理大臣は、「さまざまな課題を解決しつつ、わが国を再び力強い成長軌道に乗せる経済財政運営を展開させる必要がある」と述べ、6月の取まとめに向けて作業を急ぐ考えを示しました。

一方、会議では社会保障制度をめぐっても議論が行われ、岸田総理大臣は、成長と分配の好循環の実現には改革が不可欠だとして、
▽強じんで効率的な医療・介護の提供体制の構築や、
▽徹底した給付の見直しなどを進めるとともに、
▽給付と負担に関する新たな将来見通しを提示することなどを、
関係閣僚に指示しました。