石油元売り会社への補助金 9月末でいったん終了へ 経産省

経済産業省は、ガソリン価格などの上昇に対する負担を軽減するため、石油元売り会社に支給している補助金について、6月から補助の規模を段階的に縮小し、ことし9月末でいったん終了すると発表しました。

ガソリンなどの燃料価格の負担軽減策をめぐっては、去年1月から石油元売り会社に国の補助金が支給されていて、現在は、1リットル168円を基準価格としたうえで
▽それを上回る分について25円までなら100%が
▽25円を超えた分についてはその50%が支給されています。

経済産業省は26日、原油価格が下落傾向にあり、ことしに入ってから支援を始める前の水準となる1バレル当たり80ドル付近で推移していることなどから、6月以降、補助の規模を段階的に縮小すると発表しました。

具体的には支給額が25円以下の場合、現在、100%の補助率を2週間ごとに10%ずつ引き下げてことし9月末でいったん終了するとしています。

この結果、原油価格が横ばいで推移し、為替の大きな変動がない場合には、消費者が支払うガソリン価格は徐々に値上がりすることになります。

経済産業省は、ことし9月末まではこの仕組みで支援し、ことし10月以降の支援のあり方については今後の原油価格や為替の動向などを見極めながら判断するとしています。