中国 北京市当局“新型コロナ感染者増加傾向”対策呼びかけ

中国の北京市当局は、新型コロナウイルスの感染者が増加傾向にあるとして、公共交通機関を利用する際にはマスクを着用するなど、感染対策の徹底を呼びかけました。
感染症の専門家は、6月末には中国国内の1週間当たりの新規感染者数がおよそ6500万人に達するという予測を示し、再び感染が拡大することへの警戒感が強まっています。

北京市の保健当局は24日、新型コロナウイルスを含めた感染症全体の患者数が5月21日までの1週間で2万5000人余りとなり、このうち新型コロナの感染者が最も多かったと発表しました。

新型コロナの感染者が最も多いのは4週連続で、北京市の保健当局は、公共交通機関を利用する際にマスクを着用するなどの感染対策の徹底を呼びかけました。

中国政府はことし1月に厳しい行動制限などを伴う「ゼロコロナ」政策を終了し、5月からは国内の感染状況に関するデータを明らかにしておらず、実態の把握が困難になっています。

こうした中、中国の感染症の専門家は5月22日、国内の感染状況について、1週間当たりの新規感染者数が5月末におよそ4000万人、6月末にはおよそ6500万人にそれぞれ達するという予測を示し、再び感染が拡大することへの警戒感が強まっています。