北朝鮮 日米韓首脳会談でのミサイル発射データ共有議論を非難

北朝鮮の国営メディアは、日米韓3か国の首脳会談で北朝鮮のミサイル発射に関するデータの即時共有が話し合われたことを非難する論評を発表し、「強力な力によって、誤った選択に対して絶望を抱かせる」として、3か国への対決姿勢を鮮明しました。

G7広島サミットにあわせて、今月21日に行われた日米韓3か国の首脳会談では、北朝鮮のミサイル発射に関するデータの即時共有など、安全保障協力をさらに進めていくことで一致しました。

これについて、北朝鮮国営の朝鮮中央通信は25日に国際問題評論家の論評を伝え、「3者の情報共有という新たな機能が加わることで、北東アジアに名実ともにアメリカ、日本、南の軍事同盟が出現することを意味する」と非難しました。

そのうえで、「アメリカと追従勢力の反平和的なグループ作りを絶対に見過ごさず、強力な力によって、誤った選択に対して絶望を抱かせる」として、3か国への対決姿勢を鮮明しました。

北朝鮮は、日米韓3か国による安全保障協力に対して、「アジア版NATO=北大西洋条約機構」の創設の動きと位置づけ、警戒感をあらわにしています。