人工衛星打ち上げのアメリカ企業 事業再建せず終了

イギリスの「ヴァージン・グループ」傘下で、航空機から人工衛星を打ち上げる事業を手がけていた企業が事業を再建せずに終えることが明らかになりました。

「ヴァージン・グループ」傘下にあり、アメリカに拠点がある「ヴァージン・オービット」は、航空機にロケットを載せて空中で発射する方法で人工衛星の打ち上げを目指し、事業を行ってきました。

ことし1月には打ち上げが失敗し、その後、経営難に陥り、先月、アメリカの裁判所に日本の民事再生法にあたる連邦破産法の適用を申請し、経営破綻しました。

裁判所の管理のもと事業の再建を目指してきましたが、イギリスの複数のメディアによりますと、23日、アメリカの宇宙ベンチャー企業など4社に3640万ドル、日本円にしておよそ50億円で資産を売却した上で、事業を終了すると明らかにしたということです。

この会社は、大分県の空港で人工衛星を打ち上げる計画を自治体などと連携して進めていましたが、影響は避けられないものとみられます。