香港の航空会社 乗客の英語をからかう 客室乗務員3人解雇

香港のキャセイパシフィック航空の客室乗務員が、乗客の英語の能力をからかう発言をしたとして、インターネット上で批判が起き会社は、謝罪したうえで関係者3人を解雇したと明らかにしました。

香港のメディアによりますと、今月21日、中国の四川省成都から香港に向かうキャセイパシフィック航空の便で毛布を求める乗客が「ブランケット」という英語の単語が言えず、「じゅうたん」を示す「カーペット」を求めた、と客室乗務員どうしがからかう発言をしていたということです。

この時に録音されたとみられる音声がインターネット上で拡散し「英語でブランケットと言えないのならもらえない。カーペットは床にある」などと話していて、「中国語を話す人への差別だ」などと批判が起きていました。

これを受けてキャセイパシフィック航空の林紹波CEOは24日、報道陣に対し、客室乗務員3人を解雇したと明らかにしたうえで「心からおわびします。全面的な調査を行ってサービスのあり方や社員教育を見直し、礼儀正しいサービスを提供します」と述べ、再発防止に取り組む姿勢を示しました。

この問題をめぐっては、香港政府トップの李家超行政長官が「憤りと失望を感じる」と述べ、対策を求めるなど波紋が広がっています。