サミット影響か 杭州アジア大会PR 中国来日せず中止に 名古屋

今週末、名古屋市内で予定されていた、中国・杭州のアジア競技大会のPRイベントについて、愛知県は、中国の大会組織委員会からイベント参加者の日本訪問を中止すると連絡があったと発表しました。大村知事は、記者団に対し、G7広島サミットに中国が反発している影響だという見方を示しました。

ことし9月に中国・杭州で開催されるアジア競技大会を前に、今週末、名古屋市内で大会の組織委員会の関係者らも出席してPRイベントが予定されていましたが、愛知県は、22日組織委員会から「来日を中止する」という連絡があったと発表しました。

これについて、愛知県の大村知事は、記者団に対し「杭州大会の組織委員会やOCA=アジア・オリンピック評議会に中止の理由を求めたものの、説明はなかった。本当に残念だがイベントを中止とさせていただいた」と述べました。

そのうえで「G7広島サミットに関連し、中国が日本の大使を呼んで抗議したことは報道で見たが、その影響があったのは容易に推察されるのではないか」と述べ、G7広島サミットに中国が反発している影響だという見方を示しました。

そのうえで、3年後に愛知県内を中心に開かれるアジア競技大会への影響について「秋の杭州大会は予定どおりに行われると思っているので、しっかりと対応していきたいし、2026年の大会の準備は着々と進めていく」と述べました。