「宇宙安保構想」政府原案 “宇宙空間の監視への参加目指す”

宇宙空間の安全保障政策の初めての指針となる「宇宙安全保障構想」の原案が明らかになりました。
宇宙空間での脅威は急速に拡大しているとして、アメリカなどが運用している宇宙空間の監視への参加を目指すとしています。

政府がまとめた「宇宙安全保障構想」の原案では、宇宙における安全保障の基本方針として、
▽安全保障のための宇宙利用の抜本的拡大や、
▽宇宙空間の安全かつ安定的な利用の確保、
そして、
▽安全保障と宇宙産業発展の好循環実現の
3つを柱として掲げています。

また、中国やロシアの宇宙空間への進出や開発を念頭に宇宙空間での脅威は急速に拡大しているとして、アメリカやイギリスなどが軍事衛星や商業衛星に対する妨害や攻撃などの動きを監視している「連合宇宙運用センター」への参加を目指すとしています。

さらに、宇宙の利用に関する国際的なルール作りを、同盟国や同志国と協力して推進していくとしています。

政府は来月、宇宙開発戦略本部の会合を開き、「宇宙安全保障構想」を正式に決定することにしています。