保育士の虐待“改善行わず” 都が園の運営法人に改善勧告 日野

東京 日野市の保育園が、保育士による虐待について市から指摘があったものの、事実確認をせず、その後も改善に向けた取り組みを行わなかった結果、虐待が続いたなどとして、東京都は園の運営法人に改善勧告を出しました。

改善勧告を受けたのは東京 日野市にある「吹上多摩平保育園」を運営する社会福祉法人「吹上会」です。

この保育園では、園児の体を両腕で締めつけて揺さぶるなどしてけがをさせたとして、ことし2月に保育士が逮捕されていて、その翌月には市が改善命令を出しています。

一方、施設の許認可を行う都も、職員を対象にアンケートや聞き取りを行い、実態の把握を進めていました。

その結果、保育士による虐待を把握した市から指摘を受けたにもかかわらず、施設長が事実関係を確認していなかったことがわかったということです。

その後も改善に向けた取り組みを行わなかった結果、虐待が続いたなどとして、23日、園の運営法人に対し、法律に基づく改善勧告を出しました。

この中では、適正な施設運営や再発防止に向けた対策の実行を求めていて、都によりますと、園の運営法人は「改善に取り組んでいきます」と応じたということです。