貨物線の線路に誤進入 約2000人の乗客を乗せた列車 JR東海道線

23日朝、神奈川県鎌倉市で乗客およそ2000人を乗せたJRの上りの列車が、信号を見誤って貨物線の線路に進入するトラブルが起きました。列車はそのまま貨物線の線路を走り、途中の駅に止まることができず、およそ30キロ離れた駅まで走りました。

JR東日本横浜支社によりますと、23日午前6時半ごろ、神奈川県鎌倉市にある東海道線の大船駅で上り列車が貨物線の線路に誤って進入しました。

列車には乗客およそ2000人が乗っていて、そのまま貨物線の線路をおよそ30キロ走り、川崎市のJR武蔵小杉駅で止まりました。

本来の線路を走っていれば停車するはずだった横浜駅や川崎駅など4つの駅には止まることができず、これら4つの駅で降りる予定だったおよそ600人は武蔵小杉駅で別の列車に乗り換えたということです。
JR東日本によりますと、大船駅の手前1キロほどのところで、貨物線に向かう信号がついていましたが、運転士が本来向かうはずだった方向の信号と見誤り、そのまま入ってしまったということです。

運転士は信号から50メートルほど進んだところで誤って貨物線に進入したことに気づいたということで、JR東日本は運転士から当時の状況について詳しく話を聞いています。

このトラブルで東海道線などで最大30分程度の遅れが出て、およそ1万5000人に影響が出ました。