ロシア 首相が中国訪問 習国家主席らと会談へ 連携強化

ロシアのミシュスチン首相が23日から中国を訪問し、習近平国家主席などと会談する予定です。G7各国が広島サミットでウクライナ支援継続で結束を示しましたが、ロシアは中国と連携を強化し、対抗する姿勢を強めています。

ロシア政府は23日午前、SNSでミシュスチン首相が上海に到着し出迎えられる様子の動画を公開しました。

国営通信社によりますとミシュスチン首相が中国を公式訪問するのは今回が初めてで、習近平国家主席や李強首相と会談する予定です。

また、ロシアでは22日にプーチン大統領の側近、パトルシェフ安全保障会議書記がモスクワを訪れた中国共産党で警察や司法部門を統括する中央政法委員会のトップ、陳文清書記と会談し、テロ対策などの協力について意見を交わしたということです。

一方、NHKのインタビューに応じたウクライナ国防省情報総局のブダノフ局長は、中国はロシアに兵器は供給していないとしたものの「多くの電子機器は供給している」と述べ、中国から輸出された電子部品がミサイル開発に使われているとの見方を示しました。

G7広島サミットでは、ウクライナ支援継続でG7各国が結束を示しましたが、ロシアは中国と連携を強化し、対抗する姿勢を強めています。

松野官房長官「ロシアと中国の動向注視」

松野官房長官は午後の記者会見で、「ロシアと中国の動向を注視している。中国にはロシアが軍事的侵略を停止するよう圧力をかけることを求めるとともに、ウクライナとの直接対話などを通じて、国連憲章の原則や目的に基づく、公正かつ永続的な平和を支持することを促していきたい」と述べました。