柏崎刈羽原発の書類を車の屋根に置いて走り一部紛失 東電社員

東京電力の社員が、新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所に関する書類をテレワークのために持ち出し、誤って車の屋根の上に置いたまま走って一部を紛失したことがわかりました。

東京電力によりますと、20日、新潟県柏崎市の住民から柏崎刈羽原発6号機に関する書類を拾ったと連絡が入り、詳しく調べたところ発電所で働く社員が書類を紛失していたことが分かりました。

社員は今月19日、テレワークのため書類80枚を持ち出して帰宅したあと、自宅で車に乗る際、誤って車の屋根に書類を置いたまま走行したということです。

上司に必要な許可を得ずに書類を持ち出していたということで、80枚のうち一部は今も見つかっていません。

見つかっていないのは、原子炉建屋で火災や浸水対策の工事が必要な範囲を示した図面で、東京電力は原子炉の安全上、重要な情報や核物質の防護に関する情報は含まれていないとしています。

東京電力はコメントを発表し「速やかにすべての所員に情報の持ち出しに関するルールを徹底するよう周知を行い、情報の厳正な管理に努めてまいります」としています。