官房長官 “被爆の実相に触れ 胸に刻む時を共有してもらった”

松野官房長官は午前の記者会見で「被爆地広島でG7首脳などに被爆の実相に触れ、粛然と胸に刻む時を共有してもらった。また、核軍縮に関する広島ビジョンは核兵器のない世界という理想の実現に向けたG7首脳の決意や、取るべき行動を示す力強い歴史的文書になったと考えている。今回のサミットの成果を踏まえ、より多くの核兵器国の関与を得るべく努力を継続しつつ、現実的かつ実践的な取り組みを力強く進めていきたい」と述べました。

また「ゼレンスキー大統領の参加を得て、メッセージをより力強く国際社会に発信することができたことは、非常に有意義だった。G7議長国として、1日も早くウクライナに公正かつ永続的な平和をもたらすべく、G7をはじめとする同士国と連携しながら、対応を主導していく」と述べました。

一方、サミットで中国に関する問題が取り上げられたことをめぐり、中国外務省が「内政に乱暴に干渉している」などとして日本側に申し入れを行ったことについて「G7議長国および日本側の立場に基づいて、反論、説明を行った。中国との間では主張すべきは主張し、建設的かつ安定的な関係の構築を双方の努力で進めていく」と述べました。