中国 アメリカ半導体大手の製品調達禁止発表 輸出規制に対抗か

中国政府は、アメリカの半導体大手「マイクロンテクノロジー」の製品について、セキュリティー上の問題があり国家の安全に影響を及ぼすとして中国国内での情報インフラ用としての調達を禁止すると発表しました。

アメリカ政府が中国向けの半導体の輸出規制を強化する中、対抗するねらいがあるとみられます。

中国でインターネットを管理する当局はアメリカの半導体大手、マイクロンテクノロジーの製品について、国内の重要な情報インフラ用として調達を禁止すると21日夜に発表しました。

禁止の理由については「インターネットのセキュリティー上、深刻な問題があり、重要な情報インフラの供給網に重大なリスクとなり国家の安全に影響を及ぼす」としています。

マイクロンテクノロジーの製品の中国国内での売上は去年、およそ33億ドル、日本円で4500億円余りと会社の売上全体の10%を占めています。

アメリカ政府が中国への半導体輸出の規制を強化する中、中国国内でのアメリカ企業の活動に影響があることを示すことで対抗するねらいがあるとみられます。