バイデン大統領「核戦争の悲惨な現実を強く認識」【会見動画】

アメリカのバイデン大統領はG7広島サミットの閉幕を受けて記者会見し、原爆資料館を訪れたことについて「核戦争の悲惨な現実を強く認識させるものだった」と述べ、ロシアが核による脅しを繰り返すなか、核兵器による脅威がない世界を築くことの重要性を強調しました。
(会見の動画は39分5秒。データ放送ではご覧になれません。※AIによる自動翻訳)

21日夜、帰国の途についたバイデン大統領は2016年の当時のオバマ大統領に続いて、広島を訪れた2人目のアメリカの現職大統領となりました。

帰国に先立ち、バイデン大統領は記者会見し、広島の原爆資料館を訪れたことについて「核戦争の悲惨な現実と、平和を築くための努力を決してやめないという私たちの共通の責任を強く認識させるものだった」と述べました。

その上で「G7として、核兵器の脅威から自由な世界を目指して努力を続けるという決意を改めて確認した」と述べ、ウクライナへの侵攻を続けるロシアが核による脅しを繰り返し、中国が核戦力を増強していると指摘される中、核兵器の脅威がない世界を築くことの重要性を強調しました。

また、バイデン大統領は悪化している米中関係について「開かれた意思疎通の手段を持っておくべきだ」と述べ、去年8月、当時のペロシ下院議長が台湾を訪問して以降、途絶えている、米中の軍どうしで連絡を取り合う「ホットライン」の再開を急ぐべきだという考えを示しました。

その上で「雪どけは近く起きるだろう」と述べて、近く、中国との関係改善に向けた動きがあるとの見方を示しました。