ボクシング Sフライ級 中谷潤人がKO勝利で2階級制覇

WBO=世界ボクシング機構スーパーフライ級のタイトルマッチが行われ、中谷潤人選手がオーストラリアの選手に最終の第12ラウンドでノックアウト勝ちし、フライ級との2階級制覇を果たしました。

25歳の中谷選手は、3年前の11月にWBOフライ級のチャンピオンとなり、その後はスーパーフライ級に転向して、WBOの世界ランキング1位につけていました。

WBOのスーパーフライ級は、元チャンピオンの井岡一翔選手がベルトを返上して、王座が空位となっていて、中谷選手は20日、アメリカのラスベガスで行われた王座決定戦で世界ランキング2位でオーストラリアのアンドルー・モロニー選手と対戦しました。

中谷選手は第2ラウンドでアッパーの連打を打ち込んで最初のダウンを奪い、中盤以降も多彩なパンチで主導権を握りました。

そして、終盤の第11ラウンドに左のストレートで2回目のダウンを奪い、最終の第12ラウンドでもカウンターを決めてダウンさせてノックアウト勝ちし、2階級制覇を果たしました。

中谷 “すごくハッピー まだまだベルト取りたい”

2階級制覇を果たした中谷潤人選手は「すごくハッピーだ。いい舞台を用意してもらい、いい形で倒せたので高い点数をあげていい」と喜びを語りました。

第12ラウンドに相手をノックアウトしたカウンターのパンチについては、「感触はあまりなかったが、練習してきたパンチだったのでスムーズに出ていった」と振り返りました。

今後に向けては、「王座統一戦をやりたい気持ちはあるので、チャンピオンとは誰でも戦いたい。まだまだベルトを取りたい」と意欲を見せました。