日韓首脳会談 グローバルな課題の対応でも連携強化で一致

岸田総理大臣は、G7広島サミットに招待した韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領と個別に会談し、日韓関係の改善の動きを評価した上で、グローバルな課題への対応でも連携を強化していくことで一致しました。

日韓首脳会談は、午前8時前から、30分余りにわたって行われました。

冒頭、岸田総理大臣は、ことし3月以降、ユン大統領との会談が3度目となることに言及し、「われわれのもとでの日韓関係の進展を如実に示すものだ」と強調しました。

その上で、会談に先立ってユン大統領とともに、韓国人原爆犠牲者慰霊碑で献花したことについて「日韓両国の関係でも世界の平和を祈る上でも大変重要なことだ」と述べました。

会談で、両首脳は、経済や安全保障分野で対話と協力が進展していることに加え、両国の地方を結ぶ航空路線の就航で人的交流が広がっていることなどを評価しました。

その上で、グローバルな課題への対応でも連携を強化していくことで一致しました。

さらに、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮への対応をめぐりアメリカを加えた3か国で緊密に連携していくことを確認しました。

また、両首脳は、自由で開かれたインド太平洋の実現に向け協力を進めていく考えで一致しました。