ロシア軍 ウクライナ各地へ攻撃続ける バフムトでは部隊増強か

ロシア軍は、20日もウクライナ各地へミサイルや無人機などによる攻撃を続けています。また、東部の激戦地バフムトでは、ロシア軍が部隊を増強したとも指摘され、ウクライナ軍の反撃に対し、巻き返しをはかろうとしているとみられます。

ウクライナ軍の参謀本部は20日、ロシア軍がミサイルや無人機などで東部ドニプロペトロウシク州や南部ザポリージャ州、それにヘルソン州などを攻撃し、市民に死者やけが人が出ていると発表しました。

また首都キーウ周辺では、ロシアの無人機による攻撃があり、当局は、無人機は撃墜されたとしています。

キーウのクリチコ市長は「破片が落下してきて、9階建ての建物で火災が起きている」とSNSに投稿しました。

一方、東部ドネツク州の激戦地バフムトについて、ウクライナのマリャル国防次官は19日、「敵は質で勝てないので量で勝ろうと、兵力を数千人増やしている」と発表し、ウクライナ軍の反撃のペースが遅くなっていると警戒感を示しました。

また、イギリス国防省は20日、「ロシア軍は、この4日間にバフムト方面の兵力を強化するために複数の部隊を再び配備した可能性が高い」と指摘しました。

そして、「ロシアの指導部は、この紛争で、ある程度の成功をおさめたと主張するために、バフムトを奪取することを当面の重要目標とみているようだ」と述べ、ウクライナ軍の反撃に対し、ロシア軍は部隊を増強し巻き返しをはかろうとしているとみられます。