G7広島サミット 被爆者団体や市民が核兵器廃絶求め行進

G7広島サミット2日目の20日、広島市では核兵器の廃絶を求める行進が行われ、被爆者団体のメンバーや全国から訪れた市民など、主催者の発表でおよそ250人が参加しました。

参加した人たちは、広島市中区の商店街を出発し、「G7広島サミットに被爆地の声を核兵器をなくそう」と書かれた横断幕や、英語やロシア語、それに中国語などで「核兵器廃絶」と書かれたプラカードを掲げながら行進しました。

そして、「核兵器をなくそう」とか「ノーモア・ヒロシマ」などと声を上げていました。

2歳の時に爆心地からおよそ2キロの場所で被爆し、両親を亡くしたという79歳の女性は「核兵器がいつ使われるか分からない情勢の中で、両親の死をむだにせず絶対に核兵器を使わない世界をつくらなければならないという強い思いで参加しました。首脳は被爆者の声を聞いたのならば、核兵器がいかに悲惨かを世界に発信してほしいです」と訴えていました。

また、広島市の60代の女性は「サミット期間中に世界に被爆者の声を届けられたのではないかと思います。G7各国には、核兵器禁止条約に参加してほしいです」と話していました。