【解説動画】ゼレンスキー大統領 来日へ G7で何を訴える?

イギリスの経済紙、フィナンシャル・タイムズなど複数の欧米メディアは関係者の話として、ウクライナのゼレンスキー大統領が来日し、G7広島サミットに対面で出席すると伝えました。ロシアによる軍事侵攻が始まってから、ゼレンスキー大統領が日本を含めたアジアを訪れるのは初めてになります。

政治部の徳橋達也記者と国際部の松尾寛記者の解説です。

(動画は8分41秒。データ放送ではご覧になれません)

ゼレンスキー大統領は何を訴えるのか

ゼレンスキー大統領はG7サミットを領土奪還を目指す反転攻勢を成功させるための足がかりにしたい考えです。

期待しているのがサミットを通してロシアへの圧力がいっそう強まり、ロシアを国際的に孤立させることです。

とくにロシアが制裁に加わっていない国を介して兵器や物資などの提供を受けることへの対策を強く求めています。

また、核も重要なテーマととらえています。

プーチン大統領が核による脅しを続けているほか、ロシア軍が占拠を続ける南部のザポリージャ原子力発電所では、安全への懸念が強まっています。

ゼレンスキー大統領はサミットでG7が核の脅しを許さないという強いメッセージを打ち出すことにも期待しています。

さらに、ロシア軍の撤退やウクライナの領土の一体性の回復などウクライナが掲げる10項目の和平提案への支持も取り付けたい考えです。