福島第一原発 “処理水”放出 韓国の視察団 21日から日本に

東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水を、基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画をめぐり、韓国政府は、専門家で構成する視察団が、21日から6日間の日程で日本を訪れ、現地の視察などを行うと発表しました。

韓国政府の発表によりますと、視察団には、原発や放射能、海洋環境などの専門家21人が参加して、21日から6日間の日程で日本を訪れ、22日から25日まで4日間にわたって、視察や聞き取りなどを行うということです。

23日と24日には、福島第一原発を訪れて「ALPS」=多核種除去設備で処理された水の分析結果や、処理水の管理状況の確認などに当たるとしています。

視察団の団長を務める韓国の原子力安全委員会のユ・グクヒ(劉国煕)委員長は「科学的安全性を確認するのに最善を尽くしたい。現地で確認し、資料を分析して国民に報告する予定だ」と述べました。

韓国政府は「引き続き韓国の海や水産物にどのような影響を及ぼすか徹底的に確認し、必要な措置を直ちに実行していく」としています。