“債務上限問題” 共和党下院議長 来週にも採決との見方示す

アメリカ政府の借金の上限、いわゆる債務上限問題についてアメリカの複数のメディアはバイデン大統領と協議を続けている野党・共和党のマッカーシー下院議長が、下院で来週にもこの問題をめぐる採決が行われるとの見方を示したと報じました。

アメリカでは、政府が借金できる上限をめぐって引き上げを求めるバイデン大統領と、引き上げには大規模な財政支出の削減が必要だとする野党・共和党のマッカーシー下院議長らによる協議が続いています。

これについて、マッカーシー下院議長は18日、記者団に「今週末までに特に原則で合意に至ることが重要になる」と述べました。

そのうえで「何も合意はしていないが、合意できるかもしれない道筋は見えてきた」と述べて、話し合いが前向きに進んでいることを示唆しました。

アメリカの複数のメディアは、マッカーシー下院議長が下院で来週にも上限引き上げをめぐる採決が行われるとの見方を示したと報じています。

協議がまとまらなければ、来月にもアメリカ国債が歴史上初めて債務不履行に陥るおそれがあり、G7広島サミットのために日本に滞在しているバイデン大統領は今月21日に帰国して、協議を再開するとしています。