G7広島サミット 各国首脳と被爆者の小倉桂子さん 面会へ調整

19日に開幕するG7広島サミットで、広島市の平和公園を訪れる各国の首脳が、みずからの被爆体験を英語で世界に発信してきた小倉桂子さんと面会する方向で最終的な調整が進められていることが関係者への取材で分かりました。

G7広島サミットは、19日から3日間の日程で開かれ、初日は岸田総理大臣が広島市中区の平和公園でG7各国の首脳を出迎え、ともに原爆資料館を訪れる予定です。

関係者によりますと、この際に、各国首脳が広島市在住の被爆者、小倉桂子さんと面会する方向で最終的な調整が進められていることが分かりました。

小倉さんは85歳。8歳の時、爆心地から2.4キロ離れた自宅近くで被爆しました。

原爆資料館の館長を務めた夫・馨さんの遺志を継ごうと、通訳者のグループを立ち上げ、平和公園を訪れる外国人向けのガイドなどを手がけるとともに、みずからの被爆体験を英語で世界に向けて発信してきました。

今回のG7サミットにあたって、被爆者からは各国の首脳が原爆資料館の展示を時間をかけて見学し、被爆者の証言を聞くことを求める声があがっていました。