ロシア軍 ミサイルなどによる攻撃継続 ウクライナ軍は迎撃

ロシア軍は18日もウクライナ各地に対して、ミサイルなどによる攻撃を続け、欧米から防空システムの支援を受けるウクライナ軍がこれを迎撃するなど、攻防が激しくなっています。

ウクライナ軍の参謀本部は18日、ロシア軍が合計30発のミサイル攻撃を行ったとし、このうち29発を迎撃したと発表しました。

ウクライナでは、16日も首都キーウなど各地でロシア軍による集中的なミサイル攻撃があったばかりで、地対空ミサイルシステム「パトリオット」の供与など、欧米から軍事支援を受けるウクライナ側との攻防が激しくなっています。

一方、東部ドネツク州の激戦地バフムトをめぐり、ウクライナのマリャル国防次官は17日、SNSで「ここ数日、バフムトの郊外で20平方キロメートルが解放された」と述べ、郊外ではウクライナ側の反撃が進んでいるとの認識を示しました。

南部クリミアでは貨物列車が脱線

こうした中、ロシアが9年前、一方的に併合した南部クリミアでは18日、穀物を積んだ貨物列車が脱線したと地元行政府トップが発表しました。

死傷者は出ていないとしていますが、鉄道当局は外部からの妨害行為があったとしていて一部の地元メディアは、線路に爆発物が仕掛けられていたという見方を伝えています。

クリミアや周辺のロシアの州では、無人機によるとみられる攻撃を受けて燃料の貯蔵施設の火災なども相次いでいます。

激しい戦闘が続く東部バフムト 米企業が衛星画像を公開

アメリカの企業「マクサー・テクノロジーズ」は17日、ロシアとウクライナの激しい戦闘が続くウクライナ東部ドネツク州のバフムトを衛星から撮影した画像を公開しました。

公開されたのはロシア軍により大きく被害を受ける前の去年5月8日の画像と攻撃を受けたあと、今月15日に同じ場所を撮影した画像それぞれ6枚です。

このうち、市街地の全景は一面、茶色く変わっていて、大多数の建物が破壊されていることがわかります。

また、中心部の文化施設や店舗が集まる地区を捉えた画像では建物の屋根が抜け落ち、がれきが散乱している様子が確認できます。