北朝鮮首相 新しく着任の中国大使と面会 関係強化をアピール

北朝鮮の首相が17日、新しく北朝鮮に着任した中国大使と面会し、「国際情勢がどのように変わろうと、中国との友好、協力を絶えず深めていく」と強調し、G7広島サミットや、あわせて予定されている日米韓3か国の首脳会談を前に、後ろ盾である中国との関係強化をアピールしました。

18日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ドックン首相が17日、新しく大使としてことし3月に北朝鮮に着任した中国の王亜軍氏と面会したと伝えました。

この中でキム首相は、中国が参戦し、アメリカに勝利したと位置づける朝鮮戦争の休戦協定の締結から、ことしで70年となることを踏まえて、「両国の友情は血と火の闘争の中で育った貴重な共同の財産だ。国際情勢がどのように変わろうと、中国との友好、協力を絶えず深めていく」と強調しました。

これに対して、王大使は「双方のさまざまな分野の協力や、伝統的な友好を深め、地域の平和と安定を促進したい」と述べました。

北朝鮮は、指導部のメンバーや政府高官が相次いで中国大使と面会し、後ろ盾である中国との関係を重視する姿勢を鮮明にしていて、G7広島サミットや、あわせて行われる予定の日米韓3か国の首脳会談を前に、改めて関係強化をアピールした形です。