また、報道関係者らに日本や広島の魅力を世界に発信してもらおうと、地元の食材を使った料理が提供されるほか、日本の技術や文化、特産品を紹介するブースが設けられています。
イタリアのテレビ局の男性は「ロシアのウクライナ侵攻や環境問題などで議論が進むことを期待しています。各国首脳の原爆資料館への訪問は、過去に何が起こったか知り、今後の正しい行いにつなげるために大切なことだと思う」と話していました。
カナダの研究機関からリサーチのために訪れた女性は「地球規模の問題で各国が合意に至ることを期待しています。広島での開催は、各国のリーダーや報道機関に核兵器の恐ろしさを周知するという意味で意義のあることだと思います」と話していました。
国際メディアセンターは、24時間運営され、G7サミットが閉幕する翌日、22日の正午まで設けられる予定です。
G7広島サミット 「国際メディアセンター」開設
19日に開幕するG7広島サミットの取材拠点となる「国際メディアセンター」が、広島市中区の県立総合体育館に開設され、国内外から集まった報道陣が取材の準備に取りかかっています。
国際メディアセンターが設けられたのは、G7サミットのメイン会場のホテルから直線距離で6キロ余り離れた、広島市中区の県立総合体育館です。
センターの運用が始まる午前10時を前に、施設の入り口には国内外から集まった報道関係者が長い列を作り、入念な荷物検査を受けて入場していきました。
各国の首脳が集まるG7サミットでは、現場での取材が制限されるため、報道関係者はこの場所を拠点に記事を書いたり世界各国に向けて中継を行ったりします。
最も広い「大アリーナ」はバスケットボールのコートで4面分の広さがあり、机やいす、それに映像を配信する設備などが置かれています。