立民 自民・公明のLGBT法案に反対 超党派議連の法案を提出へ

LGBTの人たちへの理解増進に向けた法案をめぐり、立憲民主党は、自民・公明両党の修正案は内容が後退しているとして反対する方針を確認し、超党派の議員連盟が過去にまとめた、もとの法案を18日夕方にも国会に提出することになりました。

LGBTの人たちへの理解増進に向けて、自民・公明両党は、超党派の議員連盟がおととしまとめた法案の文言を「性自認を理由とする差別は許されない」から「性同一性を理由とする不当な差別はあってはならない」などと修正した案を、18日にも国会に提出したい考えです。

立憲民主党は18日朝、党の会合を開き、与党案を説明するため自民党の新藤政務調査会長代行も出席しました。

この中で、立憲民主党側から、「性自認」を「性同一性」に修正する意図を問われたのに対し、新藤氏は「法的な意味の違いはない」と説明しました。

これに対し、超党派の議員連盟の幹部でもある西村代表代行は、与党案は、議員連盟のもとの法案に比べて内容が大きく後退していると指摘し、党として与党案に反対する方針を確認しました。

立憲民主党は、議員連盟の法案を、党の「次の内閣」での審査を経て、18日夕方にも国会に提出することにしています。

岸田首相「引き続き注視していきたい」

岸田総理大臣は18日午前、総理大臣官邸で記者団に対し「与党案として了承された法案がきょうにも国会に提出されると承知しており、引き続き注視していきたい。国会で審議される前の段階なので、内容について政府の立場から何か申し上げることは控えなければならない」と述べました。