ウクライナ軍 反転攻勢 ロシア軍のミサイルなどの攻撃が激化

ウクライナ側が反転攻勢に乗り出す構えを示す中、ロシア軍による航空戦力やミサイルによる攻撃が激しくなっています。ウクライナ軍はロシアが極超音速兵器だとするミサイルなどを迎撃したと発表し、ゼレンスキー大統領はロシアの攻撃に対抗するため欧米側にさらなる支援を求めました。

ウクライナでは16日、首都キーウなど各地で、ロシア軍が集中的にミサイル攻撃を行い、ウクライナ軍はロシア側が極超音速ミサイルだとする「キンジャール」などの迎撃に成功したと発表しました。

ゼレンスキー大統領は16日、地対空ミサイルシステム「パトリオット」をはじめとする兵器を供与した各国に感謝の意を示し「各国とともにテロ行為に対する防衛を可能なかぎり強化していく」として、ロシアの攻撃に対抗するため欧米側にさらなる支援を求めました。

一方、ロシア国防省はキンジャールによる攻撃でウクライナ軍の「パトリオット」を破壊したと発表するなど、ウクライナ側の主張を否定しています。

戦況を分析するイギリス国防省は17日「ロシアとウクライナの国境周辺で空の戦闘が激化している。ウクライナは今月3日、キンジャールの迎撃に初めて成功した。その後、ロシア軍はウクライナの防空能力を無力化しようとしたが、さらに数発のキンジャールを失った可能性が高い」と指摘しました。

そして「プーチン大統領はキンジャールを『無敵だ』と誇示してきたが、これがぜい弱だったことはロシアにとって驚きであり、困惑しているだろう」という見方を示しています。