特定外来生物 カミツキガメの大規模捕獲作業始まる 千葉

生態系に大きな影響を及ぼすおそれがある特定外来生物「カミツキガメ」の大規模な捕獲作業が千葉県の印旛沼の周辺で始まりました。

千葉県の印旛沼周辺では、特定外来生物に指定されている「カミツキガメ」がおよそ6500匹生息しているとみられ、活動が活発になるこの時期に県が毎年、大規模な捕獲作業を行っています。

17日は、県の職員が事前に水路に仕掛けていたワナを引き上げると、大きいもので甲羅が20センチほどのカミツキガメが3匹捕獲されました。

この捕獲作業は平成19年から行われていて、これまでに合わせて1万6000匹余りが捕獲されました。

生息数は減少傾向にあり、ことしは1200匹以上の捕獲を目標にしているということです。

県生物多様性センターの小野知樹室長は「少しでも多く捕まえて可能なかぎり数を減らせるように手を緩めることなく捕獲作業を続けたい。カミツキガメを見かけた時は攻撃してくるおそれがあるので、手を出さず、近くの自治体や警察に通報をお願いします」と話していました。