中学の理科実験後に生徒が体調不良訴え 13人搬送 秋田 にかほ

17日午前、秋田県にかほ市の中学校で、理科の授業で硫化水素を発生させる実験をしたあと、生徒が体調不良を訴えて13人が病院に運ばれました。生徒はいずれも症状は軽く、帰宅したということで、警察が詳しい状況を調べています。

午前11時ごろ、秋田県にかほ市の仁賀保中学校で、理科の授業で硫化水素を発生させる実験をしたあと、2年生の生徒13人が頭痛やめまいといった体調不良を訴えて病院に搬送されました。

警察や中学校によりますと、当時、理科室では32人の生徒が8つの班に分かれて、それぞれ硫化鉄に塩酸を加えて硫化水素を発生させる実験を行っていて、実験中に硫化水素のにおいを嗅いだということです。

生徒はいずれも症状は軽く、すでに帰宅したということで、警察が詳しい状況を調べています。

実験中は理科室の窓は開けていて、換気扇を回していたということで、仁賀保中学校の阿部徳之校長は「通常の手順にのっとって実験を行ったが、子どもたちや保護者の皆様に心配をおかけしたことは、誠心誠意、謝罪したい。今回行った実験については、今後はビデオに撮影したものを見せたり、教師のみが行って生徒に見せたりするなどの対応を検討していく」と話していました。