上皇ご夫妻 奈良 中宮寺の修繕終えた本堂で拝礼される

上皇ご夫妻は奈良県斑鳩町にある中宮寺を訪問し、修繕を終えた本堂で拝礼をされました。斑鳩町の中宮寺は昭和43年に建てられた本堂の傷みが目立ったため、上皇ご夫妻からの支援も受けて、おととし3月までおよそ5か月かけて修繕が行われました。

上皇ご夫妻は、17日午前11時前、中宮寺に到着し、本堂の周囲の池をゆっくりと見たあと、拝礼して本堂に入られました。

そして、中にまつられている本尊である国宝の菩薩半跏像に拝礼し、中宮寺の門跡と副門跡から修繕作業などについて説明を受けながら、本堂をご覧になりました。

このあと、ご夫妻は、文化財の修復などの作業を見学することができる、天理市の「なら歴史芸術文化村」を訪ねられました。

上皇さまは、神社などの建物の修繕に使う工具について説明されると「どんなときに使うのですか」などと、熱心に質問されていました。

また、奈良の薬師寺の国宝・東塔の構造について説明を受ける際、模型を示され、上皇さまが「この模型はいつ作られましたか」と尋ねると、担当者が「昨日です」と答え、上皇后さまと一緒に笑われる場面もありました。

上皇ご夫妻は18日、京都と奈良での5日間の日程を終えて、東京に戻られます。