韓国 朝鮮半島有事を想定した空襲の避難訓練 ソウルなど各地で

韓国で朝鮮半島有事を想定した空襲の避難訓練が行われました。韓国政府は有事への対応能力を強化するとしています。

訓練は16日午後、韓国各地で一斉に行われ、国の省庁や自治体、それに学校などが参加しました。

このうち、ソウル市の庁舎では、空襲警報が出されたという想定でサイレンが鳴ると、職員たちは避難先に指定されている地下のホールに一斉に移動していました。

また、救命措置の講習も行われ、職員たちは人形を使って心臓マッサージの方法を学んでいました。

韓国で、行政機関のほかに学校なども加わって各地で一斉に空襲の避難訓練を行うのは、6年ぶりだということです。

訓練に参加した20代の男性は「久しぶりの訓練で、正しい動線での避難を学ぶことができた。心肺蘇生法なども直接学べて良い経験だ」と話していました。

ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権は、北朝鮮による相次ぐミサイル発射などで安全保障上の懸念が高まっているとしていて、今後は、一般の国民も参加する形で避難訓練の規模を拡大し、有事への対応能力を強化するとしています。