ベラルーシ大統領 6日ぶり公の場に “体調不良”払拭ねらいか

ベラルーシ大統領府は、ロシアのプーチン大統領の盟友でロシアによるウクライナ侵攻を支援するルカシェンコ大統領が15日、軍の司令部を視察したと発表しました。
ルカシェンコ大統領が公の場に姿を現したのは今月9日以来6日ぶりで、体調不良ではないかとする見方を払拭(ふっしょく)しようというねらいもあるとみられます。

ベラルーシ大統領府は15日、ルカシェンコ大統領が空軍の中央司令部を視察したと発表し、軍の幹部と対話する映像も公開されました。

ルカシェンコ大統領はこの中で、今月13日にウクライナやベラルーシと国境を接するロシア西部でロシア軍の戦闘機やヘリコプターが撃墜されたと伝えられたことに言及しながら「危機的な状況ではないが憂慮すべき要素もある」と述べ、報告を求めていました。

ルカシェンコ大統領は、ロシアの首都モスクワで今月9日に行われた戦勝記念日の式典に出席した際、プーチン大統領などとの食事会には参加せず、ベラルーシで14日に行われた式典も欠席するなどしたことから、健康状態に不安があるのではないかとする臆測が流れていました。

15日の映像では、左手首に包帯のようなものが巻かれているのが確認できるものの、ベラルーシ大統領府は軍人と握手を交わしたり敬礼を受けたりする大統領の写真も公開していて、体調不良といった見方を払拭しようというねらいもあるとみられます。