トルコ大統領選挙 28日に決選投票へ 有効投票の過半数に届かず

ウクライナ情勢で仲介役を買って出るなど存在感を増す中東のトルコで14日、行われた大統領選挙は、現職のエルドアン氏と野党の統一候補クルチダルオール氏のどちらも当選に必要な過半数に届かず、今月28日に決選投票が行われることになりました。

トルコで14日に行われた大統領選挙は、20年にわたって政権を率いてきた現職のエルドアン氏と、6つの野党の統一候補として初めて立候補したクルチダルオール氏の事実上の一騎打ちとなりました。

選挙管理委員会の発表によりますと、開票の結果、15日午後時点の暫定の得票率はエルドアン氏が49.51%、クルチダルオール氏が44.88%で接戦となりましたが、どちらも当選に必要な過半数には届かず、今月28日に決選投票が行われることになりました。

一方、在外投票を除く投票率は88.92%で、関心の高さをうかがわせる結果となりました。

エルドアン氏はSNSに「私たちは投票日まで立ち止まらず、走り続け、国民に対しての責任を果たす」と投稿し、再選に自信を示した一方、クルチダルオール氏は「私はここにいます。最後まで闘います」と語る動画を投稿し、選挙戦への意気込みを訴えました。

ウクライナ情勢で仲介役を買って出るなど、独自の外交で存在感を発揮してきたエルドアン大統領に対し、クルチダルオール氏は欧米寄りの路線を打ち出していて、結果次第では国際情勢にも影響を与えるだけに決選投票の行方が注目されます。