ウクライナ政府高官ら 日本がもつ復旧・復興の知見で協力要請

ロシアによる侵攻が続く中、ウクライナ政府の高官らが外務省を訪れ、日本がもつ災害などからの復旧・復興の知見を、ウクライナの復興に役立てたいとして、協力を求めました。

G7広島サミットを前に日本政府はウクライナ政府の高官や自治体の関係者を招き、復旧・復興の関連技術を視察してもらうことにしていて、来日した10人が15日、外務省で吉川外務政務官と面会しました。

この中で、ウクライナ政府のコルホビー調整官は「ロシアによる侵攻は、第2次世界大戦以降、ヨーロッパで最も規模の大きな戦争だ。日本が東日本大震災や阪神・淡路大震災などで得た経験を学び、復旧や復興に役立たせたい」と述べ、協力を求めました。

これに対し、吉川外務政務官は「ニーズを的確に把握し、国際社会の議論をリードしながら、ウクライナの人々に寄り添った支援を実施したい」と応じました。

ウクライナ政府の高官らは、今月26日まで日本に滞在して、兵庫県や広島県などを訪れ、がれきの効果的な処理の手法を学ぶほか、戦後に整備された交通インフラなどを視察するということです。