東南アジア主要国 1月~3月GDP伸び率縮小 輸出低迷などで
東南アジア主要国のことし1月から3月までのGDP=国内総生産が15日までに発表され、欧米や中国向けの輸出が低迷したことなどで伸び率は多くの国で縮小し、景気の減速が懸念されています。
このうちシンガポールのことし1月から3月までのGDPの伸び率は、前の年の同じ時期と比べてプラス0.1%でした。
欧米や中国向けの電子機器などの輸出が低迷したことで製造業が落ち込み、伸び率は、前の3か月のプラス2.1%と比べると縮小しました。
またベトナムはプラス3.3%となり、携帯電話や関連部品の輸出が減少したことなどから前の3か月と比べて伸び率は鈍化しました。
ベトナムでは、景気を下支えしようと日本の消費税にあたる付加価値税を一時的に引き下げることが検討されています。
一方、地域最大の経済規模を持つインドネシアはプラス5.0%となり、前の3か月と比べて横ばいとなりました。
東南アジアでは、欧米各国がインフレの抑制に向けて利上げを続ける中、需要が伸び悩み、輸出が低迷していて景気の減速が懸念されています。