大相撲夏場所 初日 復帰の横綱 照ノ富士は小結 正代に勝ち白星

大相撲夏場所は東京 両国の国技館で初日を迎え、4場所ぶりに復帰した横綱 照ノ富士は、小結の正代に勝って白星を挙げました。また、今場所に大関昇進がかかる関脇 霧馬山は、平幕の翠富士に勝ってこちらも白星スタートとしました。

▽輝に王鵬は、王鵬が物言いのついた一番を「突き落とし」で勝ちました。

▽水戸龍に剣翔は、剣翔が「寄り切り」。

▽一山本に妙義龍は、妙義龍が「押し出し」。

▽千代翔馬と朝乃山は、およそ2年ぶりに幕内として土俵に上がった大関経験者の朝乃山が「寄り切り」で勝って、初日に白星を挙げました。

▽碧山に琴恵光は、碧山が「はたき込み」。

▽北青鵬に大翔鵬は、北青鵬が「寄り切り」。

▽竜電に宝富士は、宝富士が「寄り切り」。

▽阿武咲に平戸海は、平戸海が「突き落とし」。

▽佐田の海に隆の勝は、佐田の海が「突き落とし」。

▽北勝富士に玉鷲は、北勝富士が「押し出し」で勝ちました。

▽明生に御嶽海は、明生が「送り出し」。

▽金峰山に琴勝峰は、琴勝峰が「寄り切り」。

▽宇良に錦木は、宇良が「突き落とし」。

▽琴ノ若に翔猿は、琴ノ若が「突き落とし」。

▽遠藤に若元春は、新関脇の若元春が「上手出し投げ」で勝ちました。

▽大栄翔に錦富士は、大栄翔が「押し出し」。

▽高安は、14日朝の稽古で右の太ももを痛めて休場し、豊昇龍が不戦勝となりました。

▽霧馬山に翠富士は、霧馬山が「肩透かし」。

▽阿炎に角番の大関 貴景勝は、貴景勝が「押し出し」。

▽4場所ぶりに復帰した横綱 照ノ富士は、正代に「すくい投げ」で勝ちました。

ともに休場明けの照ノ富士と貴景勝は初日を白星でスタートしました。

力士談話

2年連続で「アマチュア横綱」に輝き、14日、幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏んだ大の里は大学の先輩、石崎に敗れて初日白星とはなりませんでした。

大の里は「相手が強かった。簡単にまわしを取らせてしまった。下を向いてはいられないし、切り替えて応援してくれる人に喜んでもらえるように頑張りたい」と話していました。

十両2場所目の19歳、落合は20歳の熱海富士を寄り切って白星スタートとし、「落ち着いて取れた。ふた桁以上勝ちたいと思うが、その日やるべきことを腹を決めて自信をもって土俵に上がる」と話していました。

また、テーピングをしていた左肩は先月中旬、痛めたということですが、状態については「大丈夫だ」と答えていました。

およそ2年ぶりに幕内として土俵に上がった朝乃山は千代翔馬を寄り切って勝つと、会場から大きな拍手と歓声が上がっていました。

朝乃山は「緊張感があったが、しっかり踏み込んで思いきり右を差して寄り切れた。白星よりも応援してくれる方の目の前で相撲が取れてうれしい。幕内優勝は過去のことだし、いい成績を残したい」と話していました。

小結・琴ノ若は翔猿との一番で土俵際での突き落としで勝ち、「我慢できたし、相手の動きを止めてまわしも取れた。部屋でも巡業でも休まず土俵に上がっていけたので、自信を持って場所に臨みたい」と話していました。

新関脇・若元春は遠藤を力強く投げて勝ち、「上手を引けたので落ち着いていけた。歴代の関脇に恥ずかしくない成績を収められるよう頑張りたい」と意気込みを話しました。

先場所、12勝の好成績を収めたものの優勝を逃した関脇・大栄翔は平幕の錦富士を押し出して勝ったものの、「初日で固くなっていた」と振り返りました。

そして、「先場所はよかったが、最後は悔しかった。リベンジの気持ちで臨んでいる」と今場所への思いを話していました。

今場所、大関昇進がかかる関脇・霧馬山は先場所10勝の翠富士との一番に勝って、「緊張はあった。相手は低いし小さいので、『ちゃんと当たらないと』と思っていた」と振り返っていました。

角番の大関・貴景勝は平幕の阿炎に勝って初日は白星としたものの取材には応じませんでした。

横綱・照ノ富士は去年9月の秋場所以来の本場所で小結・正代に勝ち、「久しぶりという感じで、やっと土俵に立てた。盛り上がる歓声を聞けてうれしい」と振り返りました。

14日の相撲の内容については「立ち合いはあまり当たれていない感じがあったので、見直してやっていきたい」と反省していました。

敗れた正代は「出足は悪くなかった。まわしを取られないことで喜んでしまった。押せていたらよかった」と振り返っていました。