イスラエルとパレスチナのガザ地区 武力衝突続く 市民に死者も

中東のイスラエルとパレスチナのガザ地区の間では武力攻撃の応酬が続いています。
イスラエル側が連日、武装勢力の幹部の殺害を狙った空爆を行っている一方、ガザ地区の武装勢力も900発以上のロケット弾を発射し、双方の市民に死者が出ていて、今後、情勢が悪化することが懸念されています。

イスラエルとパレスチナのガザ地区の間では今月9日、イスラエル軍がパレスチナの武装勢力「イスラム聖戦」の幹部を暗殺したことをきっかけに武力攻撃の応酬に発展し、攻撃の激しさが徐々に増しています。

イスラエル軍は12日も、武装勢力の幹部の暗殺を狙って激しい空爆を行った一方、武装勢力側もこれまでに900発以上のロケット弾を都市部に向けて発射し、エルサレム近郊にも飛来しました。

パレスチナ側ではこれまでに子ども6人を含む33人が死亡し、イスラエルでもロケット弾が住宅に直撃し、1人が死亡しています。

イスラエルとガザ地区の間では2021年にも激しい武力攻撃の応酬があり、11日間で合わせて269人が死亡しました。

エジプト政府が停戦に向けて仲介にあたっているとされていますが、双方とも攻撃を続ける構えを示していて、今後、情勢が悪化することが懸念されています。