産婦人科医院が突然閉院 相談窓口を設置 東京 荒川区

東京 荒川区にある産婦人科医院が5月8日に突然閉院し、区に今後の対応などを問い合わせる相談が相次いで寄せられています。このため、荒川区は相談窓口を設けるとともに、医院側も12日からホームページに問い合わせ窓口を設けるなどして対応しています。

荒川区によりますと、5月8日、荒川区町屋にある「加藤産婦人科医院」に通院している人から、「医院が閉まっている」などと連絡が入りました。

医院側はその後、医院の入り口の貼り紙やホームページなどで閉院を公表しましたが、区には事前に閉院の情報を知らされていなかったという患者などから、転院や検診などに関する相談が、これまでにおよそ100件寄せられているということです。

一方、医院側は区の問い合わせに対し、閉院した理由は、資金繰りの悪化や、院長の体調不良のためだと説明していて、区と相談したうえで12日からホームページに問い合わせ窓口を設けたほか、分べんの予約を入れていた患者に対して、順次、紹介状を送るなどの対応をとるとしています。

また、荒川区も相談窓口を開設していて、
▽妊娠や出産については、03-3802-4252
▽産後ケアについては、03-3802-3619
で受け付けています。

荒川区健康推進課の田久保英世課長は「閉院については、院長の体調不良の面が大きいと感じているが、突然のことで妊産婦の皆さんは特に不安に思っている。引き続き、関係機関と連携して相談支援をしていきたい」と話していました。