日産 今年度業績予想 売り上げ12兆4000億円 過去最高の見通し

日産自動車は、今年度1年間のグループ全体の業績予想を発表し、半導体不足の緩和で生産の回復が見込まれるとして売り上げが12兆4000億円と過去最高になる見通しを示しました。

日産が11日に発表した昨年度のグループ全体の決算は、中国での新型コロナの感染拡大や半導体不足の影響などで販売が落ち込んだものの、円安の効果や販売コストの削減によって、売り上げは前の年度より25.8%増えて10兆5966億円、最終的な利益は3%増え、2219億円となりました。

そのうえで、今年度1年間の業績予想を明らかにし、売り上げが12兆4000億円と過去最高になる見通しを示しました。

半導体不足の緩和で生産が持ち直し、北米や欧州などで販売の回復が見込まれるとしています。

オンラインで会見した内田誠社長は「われわれが就任した時には、ブランドが毀損されていたが、従業員の努力などで稼げる新車が出てきた。直面するビジネス環境の不透明性は非常に厳しいのでその中でも存在感を高めていきたい」と述べました。