G7財務相・中央銀行総裁会議 初日の議論終える

新潟市で11日に開幕したG7=主要7か国の財務相・中央銀行総裁会議は、初日の議論を終えました。日本は議長国を務め、アメリカで相次いだ銀行破綻が世界経済に及ぼす影響などについて、意見を交わしたものとみられます。

G7の財務相・中央銀行総裁会議は、11日午後6時すぎに開幕し、日本からは鈴木財務大臣と日銀の植田総裁が出席しました。
初日の会議では、ウクライナへの軍事侵攻が長期化する中、G7が結束してロシアへの経済制裁の実効性を高めるとともに、ウクライナへの揺るぎない支援を続ける方針を確認したとみられます。

会議には、ウクライナのマルチェンコ財務相もオンラインで参加しました。

続いて、夕食をとりながらの「ワーキングディナー」という形式で、世界経済をテーマに議論し、金融引き締めや、アメリカで相次いだ銀行破綻が世界経済や金融市場に及ぼす影響について話し合いました。

初日の会議は午後9時前に終了しました。

G7は、13日まで3日間にわたって行われ、12日は、インドや韓国、それにアフリカ東部の島国で、AU=アフリカ連合の議長国を務めるコモロなどを招待し、新興国や途上国などが直面する課題についても議論を深めます。

G7の枠にとらわれず、「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や途上国などとの連携を強化するねらいがあります。

議長国の日本としては、今回の会議の成果を19日から開催されるG7広島サミットにつなげたい考えです。