フィリピンで初めての海軍用兵器の見本市開催

フィリピンではじめてとなる海軍用の兵器の見本市が開かれ、中国の海洋進出の活発化などを背景に、フィリピンが海軍の強化を進める中、各国の軍事関連企業が売り込みを図っています。

この見本市は、フィリピンの海軍艦隊司令部が置かれる首都マニラ近郊の基地内で11日から3日間、開かれていて、国内外の軍事関連企業、およそ50社が参加しています。

フィリピンは、南シナ海の領有権をめぐって争う中国が海洋進出を強めていることなどを背景に、海軍の強化を進めています。

会場では、インドとロシアの合弁企業やフランス、韓国などの軍事関連企業が最新鋭の艦艇や潜水艦、対艦ミサイルの模型などを展示して、集まったフィリピン軍の関係者に売り込みを図っていました。

会場を見て回ったフィリピン海軍艦隊の副司令官は「海軍は、より遠くの外洋に軍を展開できるよう能力の開発を進めている」と話したうえで、今後、フィリピンで初めてとなる潜水艦の調達を目指す考えを示しました。

南シナ海をめぐって、フィリピン海軍は12日から、ASEAN=東南アジア諸国連合の加盟国の海軍とともに合同演習を予定していて、中国へのけん制を強めています。